このページは50歳にして突然英語が話せるようになりたい!と思った私の英会話学習(独習)記録を同時進行で公開するブログです。
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さて、いよいよ現在進行中の教材について説明しましょう。
前回書いた中尊寺ゆつこさんの本に刺激されて始めた本、「必ずものになる話すための英文法 中級編 PART2」。著者は市橋敬三さん。研究社の本です。これ、実は管理人の妻が以前に買って挫折していたのです。1985年の本。カセットテープが別売というのが時代ですねぇ。初級編がPART1と2、中級編もPART1と2。つまり、全部で4冊でした。ちなみに現在の改訂版はCD付きで7冊となっています。
この本の特徴は、1冊につき600近い日本文とそれに対応した英文が記載されており、それを一つ一つ、最低でも80回は口に出し、完全に覚えて、すらすらと口から出るようにするという、至極単純な本なのです。ところが、いくつか重要な特徴が。
1.
まず80回というのがミソ。
何でもないと思われるかもしれませんが、実は80回、ごく短いセンテンスでも5分ちかくかかってしまいます。通勤電車で30分電車に乗っていたとして、6センテンスで精一杯。
でも、凄い事に、本当に集中して80回繰り返せば、かなり記憶に残ります。さすがに50代ですから、数日後必ずもう一度復習するようにしていますが、その際は数回口に出せば、もう大丈夫。
でも、80回ってどうやって数えるの?いい味方が。百円ショップで売っている数取器。あれを使えばいいのです。
2.
次に、例文が非常にユニーク。「86.いつあなたは奥さんが別の男性と浮気をしているのに気がついたのですか?」なんて具合。つまり「これはペンです」なんて日常的に使わない毒にも薬にもならない例文ではなく、実際に大人の会話で使われそうなセンテンスがズラーッと並んでいるんです。ちなみにこの英文は「When did you notice your wife having an affair with another guy?」(中級編PART2、21ページ)。
もちろん、これは中級ですから、もっと簡単なところ、初級編から始めれば、「65.あなたは彼と別れたのですか.」「Did you break up with him?」とシンプルな例文が並びますが、やはり、内容にはついつい「ニヤっ」としてしまう市橋本特有の「毒気」があります。(初級編PART1、26ページより)
3.
そして、例文に登場する表現は似たような表現が別のセンテンスに再度登場し、益々記憶を固め、さらに表現を効果的に増やせるように計算されています。たとえば「タクシーから降りるのを(14ページ)」、「タクシーを止めるのを(16ページ)」、「タクシーに乗るのを(17ページ)」ってな具合です。
4.
とにかく、何も考えなくとも良い。各センテンスを集中して80回口に出せばいいのですから。1冊終了するのに数ヶ月はかかりますが、時間をかければ、確実にセンテンスの数は増えていく。万が一途中で挫折したとしてもそこまでの文章は頭に残っていますから決して無駄にはならない。うーん、いい方法ですよね。
5.
CDも現在はmp3などに変換し超小型の音楽プレーヤーで聴くことが出来ます。発音の確認のために電車の中でもすぐに聴けちゃいます。いい時代になったものですね。管理人の場合はカセットでしたから、それをCDに一旦焼き、それから、mp3に変換という面倒な作業を行いました。
というわけで、シンプルながら、非常に効果のありそうな市橋さんの本。管理人は例文を100覚えはじめた頃から、どうも、口がなめらかに動き始めたような気がします。スピーキングのための思考チャンネルが少しずつ育ち始めているような実感が。
足跡:市橋本 通勤電車内で例文94-121まで終了。
5月 6日 94- 98
5月11日 99-109
5月12日 110-115
5月13日 110-121
さて、ここでちょっと興味深い本を…。
中尊寺ゆつこさんってご記憶ですか?社会を鋭く風刺した漫画を多く書かれた方ですが、残念なことに若くして亡くなりました。その彼女の本に「やっぱり英語をしゃべりたい!」(祥伝社・刊)というのがあります。
この本、英語と無縁だった中尊寺さんが30代になり、突然英語に目覚め、勉強し、ついにアメリカで講演をするまでに上達したという彼女の体験を描いたもの。しかも、そのアメリカ人相手の英語での講演は見事な物だったと、当時の総領事の方も書いていらっしゃいます。あるいは、彼女のすばらしい英語力についてはNHKの「英語でしゃべらナイト」で実際にご覧になって驚いた方もいらっしゃるでしょう。
その彼女が興味深いことを発言しています。
・英語は30代になって始めた方がいい。20代はまだまだ本業を学ぶ時期だ。
・英語は最低でも2年は孤独な「覚える」作業が必要。それがイヤなら勉強するな。
・文法が英会話にも重要。
・発音にこだわりすぎるな。
さて、そんな彼女が絶賛する英会話の自習本があります。それが、前回も触れた、市橋敬三著「話すための英文法」シリーズなのです。この本、初版は1980年代ですが、その後、大改訂され、現在はCD付きのシリーズとなっています。
この本、きわめて単純な作りとなっています。レベル分けされた各本は数百の例文が日本語と英語の対比になっており、若干の解説が施されています。ポイントは各センテンスを80回集中して口に出して覚える…というものです。ね、単純でしょ。
ところがバカにしてはいけません。この例文、見事に文法のポイントを押さえた上で日常生活で実際に使う語彙を網羅しているのです。とてもよく考えられています。
というわけで、この本を使って「語彙力」「熟語力」「文章力」「スピーキング力」を付けようと思い立ったのです。
足跡:市橋本 通勤電車内で例文31-93まで終了。
4月 9日 31-36
4月13日 37-41
4月14日 42-52
4月15日 53-57
4月21日 58-66
4月22日 67ー73
4月27日 74ー85
4月28日 86ー91
4月30日 92ー93
まず、現状分析。
現在の管理人、聞き、話すという面で「できること」と「できないこと」をリストアップしてみましょう。
できること
・英文を書くのは比較的問題ない。
・英文を読むのも英字新聞など主な内容は理解できる。
・英語のテレビやラジオのニュースやドキュメンタリーはほぼききとれる。
・英語での簡単な会話はできる。
できないこと
・映画やTVドラマはかなり聞き取れない。
・英語圏の外国人同士の会話になると話が半分以上聞き取れず、その輪に入っていけない。したがって、外国人を見ると敬遠してしまう。
これをさらに具体的な問題点として分析すると…。
1 日常会話によく使ういわゆる会話表現にきわめて弱い。
2 語彙力が時事問題などに偏っている。日常生活で使う単語が弱い。
3 熟語表現が弱い。
4 単語のつながりなどがよく聞き取れないことがある。
そこで、まずたてた作戦
1~3に関してはとにかく、単語、熟語、表現、など徹底したインプットが必要。
そこで、思い出したのが、ある本。
高校生時代、それまで好きだった英語の成績が落ち込み始めた時期があります。そんな時「友熟(ユージュク)」という小さな冊子が「進研ゼミ」(福武書店、現在のベネッセの添削教育システムです)の付録に2冊ついていました。「友人と覚える熟語」という意味で、重要熟語を例文とともにリストアップした本で、2冊というのは1冊を友人に渡して一緒に競って覚えようという企画だったのです。ポイントは熟語だけでなく例文をまるごと椀センテンス覚えるということです。
汽車通学だった管理人は一緒に通う友だちに1冊渡し、毎朝、列車の中でお互いに覚えた文章を確認しあうということをしばらく続けました。
なんと、これが効を奏して、英語の成績が再び上がりました。おまけにそこで覚えた例文は口をついてでてきて、学生時代に英会話の際、ずいぶん助けられた記憶があるんです。そう、あれを再びチャレンジしてみてはどうだろう?そう思いつきます。
で、探してみると、ちょうど良い本が見つかりました。市橋敬三という人が書いている「話すための英文法シリーズ」です。たまたま、管理人のヨメが持っていたのです。1984年と古い本ですが、これを活用することにしました。そこに至るいきさつはまた後日。
4に関しては、実は面白い経験が。実は以前通訳の訓練というのに興味があり、まねごとをしてみたことがあるんです。そのときにシャドーイングといい、相手の英語をそのままワンテンポ遅らせて繰り返すという訓練があります。これ、実はやっている最中、いつもよりも相手の事が聞き取れるようになったんです。不思議。どういうメカニズムか分からないのですが。それを思い出しました。そうだ!相手がしゃべり出した瞬間、同じようにシャドーイングをしてはどうだろう。そして、それをクセにしてみるのがいいのではないだろうか!
そして、市橋本、4月上旬から初めて見みました。
足跡:市橋本 通勤電車内で例文01-30まで終了。
4月6日 1-11
4月7日 12ー19
4月8日 20-30
日本で生まれ、日本で育ち、中学から典型的な日本の英語教育を受けてきた管理人。
英語は嫌いじゃないけれど、しゃべったり聞き取ったりするのが苦手です。
大学まで英語を学び、読み書きはそれなりにできるし、英語の資格試験もそれなりにとっています。
なのに…。しゃべったり、聞き取ったりが苦手。
ところが、ご多分にもれず、最近の日本社会の国際化。なんと管理人の会社でも大勢外国の人が働き始めました。最初は日本語を話す人ばかりだから安心していたのに、いつの間に気付くと、日本語をひと言もしゃべれない人が圧倒的多数に…。
その上、近く、上司が外国人になるという噂。さらに、打ち合わせや会議も英語になるという噂。
すでにメールは英語だけのものが増えています。
こりゃヤバイ!
というわけで、50にして、英語を改めて独習で「手習い」することを決意し、実際に先日始めました。そして、このブログにその記録を書くことに。実はいままで何度か同じような決意をしていますが、長続きしない自分。ブログで公言してしまい、洗いざらい進行状況を紹介すれば、後には引けないというわけです。よろしければおつきあいを。